ネガティブな認知の3要素は以下です。

1.自己に対する否定的概念
「課長から主任に降格させられた、私は人生の落伍者だ」

2.世界・体験に対する否定的解釈
「こんなに成果を出しているのに、どうして上司は認めてくれないのだろうか。こんな人事考課は不公平だ。」

3.将来に対する空虚な絶望感
「いつまでリストラを繰り返すのだろう、まったく将来に望みがない」

よくあるネガティブな認知です。ネガティブな認知そのものは問題ではありませんが、 過度に歪んでしまって長期化すると、うつ病になる危険性があります。 そうなる前にポジティブな認知に変えたいですね。

そうは言っても、ポジティブな認知に変えられないから困っていますよね。

認知を変える技法が認知行動療法にあります。認知行動療法は、うつ病治療への治療効果が認められていて一部保険適応にもなっています。

その認知行動療法の技法を、過度に歪んでしまった認知治療のためではなく、健康な人向けの「ネガティブ認知をポジティブ認知に変える技法」に応用します。(認知再構築法、感情の時間管理法、行動の変化からネガティブ思考を修正する方法)

タフなプロジェクト現場ゆえに、いつの間にかネガティブな認知になって苦しんでいるプロジェクトメンバーが、メンタルヘルス不調になる前に自分自身で「ネガティブ認知をポジティブ認知に変える技法」を活用(セルフケア)する。

そして、ポジティブな認知の状態で、プロジェクト活動を頑張ってほしいと思います。

株式会社ストレスマネジメント実践研究所 北尾一郎
<うつ病のない日本の職場を目指して、プロジェクト成功と職場メンタルヘルスの両立に貢献します>