『心の健康づくりシンポジューム~ストレスチェックを実施しただけで、終わらせないために~』に参加しました。

講演の中で最も関心があったのはN社のOSHMS(Occupational Safety Health Management System)です。日本語では「労働安全衛生マネジメントシステム」労働者が業務上ケガや病気をしないようにマネジメントする仕組みです。

このOSHMSのレベルをOHSAS18001認証取得(IT業界初、ISOのような国際規格で、ISO45001認証へ移行します)まで引き上げた取組みは学ぶところが多く、その一つが、リスクアセスメントによる職場環境改善です。

リスクアセスメントはプロジェクトマネジメントでよく活用されている手法で、プロジェクトの遅延リスクを事前に予見し、その度合いや大きさなどを評価して、事前対策、コンティンジェンシー計画により問題発生を未然防止します。

このリスクアセスメントの手法がOSHMSでも行われ、労働者の健康被害を未然防止しています。

メンタルヘルスのリスクアセスメントによる職場環境改善は、影響や発生確率の重みづけを行い、優先順位が高いリスクを対策するので、手軽な、やれそうな職場環境改善を行い、やった気になることを防止できます。

また、リスクアセスメントのインプットをストレスチェック集団分析のみならず、モチベーション(社員満足度サーベ)、職場内のブレストで抽出したリスクを加えることで、職場全体を捉えたリスクの特定になります。

OSHMSを全社として取組むのは重いかも(時間がかかるかも)しれませんが、リスクアセスメントだけであれば、ストレスチェック集団分析の結果を受け取った職場レベルで実施できるので、職場環境改善の手法としてお勧めです。

株式会社ストレスマネジメント実践研究所 北尾一郎
<うつ病のない日本の職場を目指して、ストレスチェック集団分析を活用した『プロジェクト現場の職場環境改善~目標達成とメンタルヘルスの両立~』を提供します>

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